「死ぬまでに全駅」 駅索引

2015/04/27

シヌゼンレポ:2015/4/25 上信電鉄(佐野のわたし~下仁田)


某駅(笑) 前回4/12と同じ時刻だが、
どんどん日が長くなっている。

 今月ももう残りわずかだが、4月締めのシヌゼンはあと2回出動の予定で駆け込みの取材をおこなう。

今回は群馬・上信電鉄を訪ねる。

天気はよさそうだ。冬は真っ暗な道をブルブル震えながら駅まで歩いたが、もう明るいし、寒くもない。

いつもの5:13で東京5:52、現地での行動時間を長くするため出費して新幹線に乗車。東京発6:08「とき301号」で高崎6:58着。
高崎からフリー切符を購入して上信電鉄に乗車する。全19駅だが電車の本数はそれほど多くなく、効率的に動かねばならない。今回のように終着駅から先に何もない路線はまず、終点まで行ってそこから戻ってくるのがセオリー。これは途中体調不良や事故その他でやむなく中止した場合、遠くの駅が残らないようにするためだが、今回は朝のうちの運行本数が多い時間に、より多く駅を巡る方を優先して手前から終点下仁田をめざす。


高崎駅上信電鉄ホーム。
頭端式2面1線で、以前は9番線だったが、
現在は0番線をつけられている。
 
上信電鉄フリー乗車券。
この路線はよく「世界一運賃が高い」と揶揄されるが、
たしかにフリー切符で2,220円は買うのにやや躊躇する値段。
高崎~下仁田間を往復して2,220円なので、
イマイチお得感がないような。



 高崎、南高崎両駅は昨年7月に取材済みなので、高崎から3番目の駅・根小屋からスタート。
 次にひとつ戻って佐野のわたし駅へ到着。
 
 上信電鉄への取材は本来は昨年11月に予定していたが、仕事が忙しくなったのと、新駅の開業が遅れたのが理由でこの4月になった。
その新駅が当駅である。

佐野のわたし駅。
2014年12月22日開業。
駅を出るとすぐ鉄橋という自分的には高ポイントの
ロケーションにある。
 
その烏川にかかる鉄橋を下り電車が渡ってゆく。
駅名は公募で決定。かつてこの川を行き来する渡し船があり、
それに因んで女子中学生が応募、採用されたもの。
  
もともと何もなかった場所なので、
曲線部はカントがつけられたまま。
橋を渡る直前で直線になりカントがなくなるので、
電車はこんなガタついた状態で駅に停車する。
  
よく解らぬが駅の対岸には
作業員風のかかしが佇んで鉄橋を見つめている。
中央の橋は佐野橋といい、
足場は鋼鉄製だが橋自体は木造の基本は人道橋。
ただし二輪車と耕運機は通ってよし、と。
 

この駅は気に入ったので一時間近く滞在してしまったが、取材を再開する。

山名~西山名間は徒歩。麦畑の中を電車がゆく。
 
世界遺産登録を祝し、ボディに大書。西山名駅。
 
西武のお古のオールドタイマーもまだまだ現役。
 
秩父鉄道に負けず劣らず昭和テイストの駅舎内と改札。
吉井駅。
終日駅員が配置される途中駅はこの吉井と上州富岡のみ。
 
絵手紙列車。この趣味の人って結構多そうだよね。
 
上州新屋駅の高崎寄りの端を流れる
その名も「三途川」
千葉にもあるらしい。
  
この路線には信号所が3ヶ所あり、
電車が交換する。写真は新屋信号所。
 
2両編成の電車内は上りも下りも終日この調子。
製糸場への観光客は???
 
駅名だけはわかるようにしとかないと恥ずかしいぞ。西富岡駅。
 

正午、西富岡から上州富岡まで歩きで戻る。
市内は製糸場を全面に押したまちづくり。
しかし休日の昼時、観光客の姿はあまり見えない。

製糸場工女らの墓がある龍光寺。
 
「目抜き通り」の国道254号から上州富岡駅に至る道路。
 
古い建物がそこかしこに残っており、歴史を偲ばせる。
 


 上州富岡駅。2014年全面リニューアル。世界遺産の最寄駅としてふさわしい姿に生まれ変わった。
数々のデザイン賞を受賞しているが、悪い言い方をすれば、「大きくて立派な駅に見える」工夫が随所に凝らしてあり、驚くべきコストパフォーマンスを発揮している。大きく見えるが、実際は屋根と柱だけのスカスカの駅舎だ。

それよりも気になったのは、閑散とした駅前と観光客の少なさ。なら、製糸場への観光客は皆クルマで来るのだろうと思いきや、駅の高崎寄りにある広大な駐車場もガラガラなんだよね。登録直後から見ればブームは過ぎたのかも知れないが・・・。


「富岡まちなかガイド」の方々が観光案内。
この写真では出払ってるけど(笑)
 
駅の横幅は半分近くがこの駐輪場。
無料のレンタサイクルもある。
 
でも駅前はコレよ(笑)。
駅ど真ん前の商店が廃墟状態では・・・。
世界遺産=つねに大賑わい、と考えていたのは
自分だけかな? 
  
2面3線のホームは駅舎側が3番線。
当駅始発の上り電車が発車を待つ。
 

 有人駅は電車入線5分前から改札するので撮影時間が慌しい。13時2分の下りで上州富岡駅をあとにし、終点下仁田をめざす。

車窓はだいたいこんな感じ。上州一ノ宮~神農原間。

おもしろい駅名の筆頭。南蛇井駅。
 
下仁田にむかい、だんだん山が増えてくる車窓。
神農原~南蛇井間。
 

 途中、降りる駅の順番を間違えたり駅間を歩くなどして予定より90分ほど先行して15時40分、終点の下仁田に到着。本日最後の取材駅。


まさに「終着駅」そのものの雰囲気を湛える下仁田駅。
夜に降りついたらマジ寂しくて泣く(笑)
 
終点なので頭端式のホーム。
路線はこの先長野県まで到達させる予定もあった。
上信の「信」は「信濃」のこと。

駅舎内の待合スペース。待ち人なし。
各駅、ついに駅周囲に一軒もコンビニを発見できなかった。
 
貨物扱いがあった頃の名残で、駅構内は広々としている。
 
下仁田のまちを少し歩いてみた。
閑散として帰宅する学生くらいにしか会わない。
 
まちの南を流れる鏑川。
この川の創りだした平地に人々が暮らす。
  
観光案内。一連の世界遺産の一部「荒船風穴」の最寄駅。
ちょっと奥に入れば妙義や佐久へ抜ける。
これを見る限りでは観光資源満載で楽しそう。
 
特産品陳列所。乳製品が多いね。
もちろん特産のネギとコンニャクも裏側駅舎内に陳列してある。
 
またくるよ。・・・いや、もう来ないなあ(笑)
 
 

16時30分発の上りで高崎へ帰る。高崎着17:40、高崎から17:59沼津行に乗るが、昼間あった人身事故の影響で籠原から別の電車に乗りかえろという。長い区間を走るので車輛の運用が大変なのだろう。20:31横浜、20:43帰着。

ひさびさにイナカの路線、駅を堪能して楽しい旅だった。でも運賃は高いよ、世界一じゃないんだろうけど(笑)
残る群馬の駅は19で、すべて東武鉄道。
 

 以下、今回の登録駅(通算1,299)
根小屋、佐野のわたし、高崎商科大学前、山名、西山名、吉井、馬庭、上州新屋、西吉井、東富岡、上州福島、西富岡、上州富岡、上州一ノ宮、上州七日町、神農原、南蛇井、千平、下仁田の計19駅。

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