「死ぬまでに全駅」 駅索引

2015/10/23

シヌゼン各駅紹介(163) 1001-1500駅レビュー 第6位

#1162 東日本旅客鉄道 常磐線 日立(ひたち)
常陸多賀|小木津
【所在地】茨城県日立市
【開業】1897(明治30)年
【乗車人員(日)】11,651人
【駅名変遷】助川(1939)
1001-1500駅レビュー 第6位

<選定理由>
「ブルネル賞を受賞し、世界に認められた
美しい橋上駅舎から太平洋を望む、
昔も今も日立製作所とともにある駅」

茨城県日立市に所在する
常磐線の駅。
ほぼ全面がガラス張りの橋上駅舎は
2011年4月供用開始。
 
助川から「日立」と改名したのは、
町村合併で日立市が誕生した1939年。
こちら中央口側のロータリー。
 
「平和通り」の駅前交差点。
写真が冬なのが残念だが、
分離帯に桜並木が延々と続く
日立市のメインストリートだ。
 
中央口から海岸口へ移動しよう。
清潔感溢れる連絡自由通路を進む。
 
海岸口。
小さなロータリーとバスの発着所がある。
また、ちょっとした展望エリアになっていて
ここから海を一望できる。

駅コンコースの海岸線と平行して
張り出した部分にカフェがある。
ここからの眺めは格別によい。
 
・・・と言っておいてカフェには入ってないが(笑)
コンコースの先端部にはやはり展望エリア。
当駅駅舎は鉄道関連の国際デザイン賞である
「ブルネル賞」で2014年の優秀賞を獲得。
駅舎関連では岩見沢、新鳥栖駅などが
受賞している。

カフェ「SEA BiRDS CAFE」の入口が右。
実際は海岸線までは少し距離があるが、
高台+2階で水平線が眼前に。
駅舎のデザインは女性建築家の
妹島和世氏で地元出身とのこと。
 
改札口。
一日の乗車人員は11,651人。

改札内コンコースを撮影。
新駅舎は
2010年度中に供用開始予定だったが、
大震災の影響で
年度明けの4月にズレこんだ。

休日の昼間。ちょっと寂しいコンコース。
ブルネル賞の2年前には
グッドデザイン賞も受賞している。

中央口いわき方から駅全景を撮影。
JR貨物の駅が併設。
以前は当駅より「日製」関連の専用線が
張り巡らされ、隆盛を極めたが、
現在は駅はコンテナを扱うのみ。
 
跨線橋からいわき方面を撮影。
左奥は日立セメントで、
2006年まで専用線が引かれていた。
駅舎は新しく美しいが、
駅全体で見ると工業都市の
代表駅らしい風格がまだ残っている。
  
当駅には改札が二ヶ所ある。
もうひとつは改札外で両サイドを連絡する
「エスカルロード」と接続しているが、
朝のラッシュ時のみ対応。
時間外はシャッターが下りている。
 
ホームは2面3線で
中央口側に側線を数本持つ。
 駅舎より水戸側の上屋は
キャンバストップで駅舎とデザインを
あわせている。
 
こちら3番線上り上野方面、
向かい2番線で上下共用、
その向こうが3番線で下りいわき方面。
 
2番線から上野方面を撮影。
2番線は待避に使用され、
また当駅始発の電車が使用する。
 
3番線から上野方面・中央口側を撮影。
下り電車は広大な日立製作所海岸工場を
左手に見ながら当駅に進入してくる。
内陸部には山手工場があり、
まちや駅はつねに「日製」とともにあった。

橋上駅舎から中央口を結ぶ
長い跨線橋。JR貨物の駅も跨ぐ。
 
前出のカフェ前から太平洋を望む。

カフェには入らなかったので(笑)
情報を得ようと検索、
水平線をバックにスイーツを撮影した
ブログを拝見させてもらった。
きれいな駅舎もおおいに注目だが、
日本の高度成長を支え続けた大企業の
お膝元の代表駅であり、
その歴史を知れば、この駅の「味わい」も
また違ったものに感じるだろう。
 




撮影日:2014/12/28



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