「死ぬまでに全駅」 駅索引

2016/12/09

シヌゼン各駅紹介(279) キリ番の系譜#0001~1000(最終回) #1000 日光駅

#1000 日光(にっこう)
 
・東日本旅客鉄道 日光線
今市|
【区分】丙 【撮影日】2014/8/13
【所在地】栃木県日光市
【開業】1890(明治23)年
【乗車人員(日)】929人

【経過日数(#0001から)】835日
【経過日数(この100駅)】45日
栃木県日光市に所在。
JR日光線の終着駅。
登録駅が1,000に達する。
始めてから835日目のこと。

・当ブログについて(1)
 公開開始は2014年11月。登録駅も1,100を数えていた。当初は戦争遺跡も扱おうと思っていたが、手持ちの情報は10年前から進展せず、他にいいサイトもあるので、たまに記事をアップする程度。ちなみに戦跡関係は祐実総軍三等兵氏のサイト「War Sites Data Base」が情報量など他を圧倒している。ブログも楽しい。
 ともあれ、このブログはシヌゼンの取材写真を公開することをメインとして立ち上がった。戦跡の頃とちがい、鉄道の趣味は裾野も広く、対象人口も多いので、「ひっそり開店中」のスタンスで行きたい当方にとってはじつにお気楽な立場だ。


見よこの威容を(笑)
1,000のキリ番にふさわしい駅をと、
だいぶ調整してこの日を迎えた。

1912年、2代目の駅舎として落成。
関東の駅百選のひとつ。選定理由は
「明治時代の面影を残す
白亜の木造建築の駅」。

駅前のようす。
街灯などがレトロ風。

大きな屋根がかかる。
雰囲気満点。

駅前は電線もなくすっきり。
中央の道路を進めばすぐに
国道119号の杉並木。

駅舎右側にある団体待合スペース。
残念ながら今はほとんど使用されない。
柵の向こうには専用臨時改札も。

・当ブログについて(2)
 ここまで280近い登録駅を公開してきた。
 昨年は月~金の平日に毎日投稿していたが、ツラくなったので現在は月・水・金に減じている。また8月はメンテナンス期間として1ヶ月休み(新規の登録駅を紹介する「登録駅紹介」は随時更新)。また仕事の繁忙期にあたる1~3月は無断で10日以上投稿なしになったりするのでご容赦願いたい(笑)。よくよく考えると、全国に駅が9,000以上。もし75歳までこの世にいたとして残りの人生は9,800日程度なので、隔日更新では全駅掲載できないと今から危惧している(笑)。ていうか本当に全駅行くつもりでいるのも笑えるが。

入口はこんな。
レトロ風に化粧直しされたのが2009年。

駅舎内のようす。右の階段を上がると
旧一等利用者待合室のギャラリーがある。
団体利用者がなければ見学可能だったが、
まだ開館前。
この取材は丙区分で、家族旅行が絶対優先。
撮影できず駅をあとにした。残念。
ここでぜひ。

レトロ風にデコってはいるが、
よくあるアザとさはあまり感じない。
駅舎そのものの存在感が絶大だ。

待合室。
残念ながら利用客は少ない。
だから売店とかはない。
隣接する東武日光駅に圧倒され、

今は日光の玄関駅、とは言い難い。

ベンチもレトロでいい感じ。
日光線は利用しなくても
駅を訪れる観光客は多い。

・当ブログについて(3)
 ひと駅あたりの掲載写真は20前後を限度としている。それ以上の場合は複数回に分ける。また複数社が乗り入れる駅は基本的に複数回となる。写真は先述した「撮影ポイント」を中心に掲載、特筆すべきポイント(例:構内に転車台があるとか戦時中の機銃掃射の跡があるとか)も絡めながらその駅を紹介していく。記述の大部分はwikipediaの引用なので地元の駅の地元ネタ以外めぼしい情報はないのであしからず。

改札口。
一日の乗車人員は929人。
対して東武日光駅は約1,500人。

改札口をホームから。
いろいろとデコってますな(笑)

・当ブログについて(4)
 掲載駅はExcelのランダム関数で選ぶ。#0001から順にでは途中でダレて、すでにこのブログはなくなっていたかもしれない(笑) 
 また年に2,3回「特集」を組み、そのテーマに沿って駅を紹介する。その際の駅の選択は恣意的におこなっている。ここまでキリ番だとか未紹介路線の、だとか、内輪の内容で特集を組んでいたが、そろそろ「関東の○○(難読駅名とか)」などの特集もやってみたい。

ホームは2面2線。
ほとんどの電車がこの1番線から発着。
この電車はカラーリングはいいんだが、
ロングシートなのでお弁当が食べられない。
これホント考えなおしたほうがいい。

1番線改札前から。
お盆の朝9時前だがひっそり。
ジャパンレールパスを持った
外国人観光客の利用は
そこそこあると思うが。

右扉の貴賓室は
不定期で公開することもあるとのこと。
暖炉や、大正天皇が使用したという
いすやソファーが展示してある。

前述の団体専用改札。
いまや昨日の敵は今日の友よろしく
タッグを組むJRと東武だが、
優等列車はすべて東武日光駅へむかう。
しかし小学校の修学旅行専用電車は
いまも当駅を発着する。

線路の終端部に向かい撮影。
東武の鉄橋をくぐり、
しばらく続いたあとレールは消える。

・当ブログについて(5)
 最後に、この活動において最も苦心することについて。
 それは「駅利用客のプライバシーに配慮する」こと。賑やかな駅では---眼レフを使用せずコンデジで「さりげなく」撮影する、ある程度人の波が治まる間隙をじっと待つ、近距離から正対して撮らない---など他では何の役にも立ちそうにないテクニック(笑)を駆使して撮影をおこなう。
 また掲載写真に写りこむ人々には「被写体ブレ」の画像加工が施してある。以前は正直にスローシャッターを切ったりしていたが、失敗して手ブレを頻発したので今は普通に撮影している。最初の頃の掲載駅では顔のみぼかしていたが、順次遡り修正を加えている。ともあれ大きな駅に人影がまったくない写真は異様に不自然なので、人物の写りこみはある意味必須。じゅうぶんに配慮して撮影を行いたいと思っている。

跨線橋を渡り、2番線へいってみよう。

駅舎同様に古めかしい跨線橋通路。

左が2番線。
右には3番線があったが、
すでにレールは撤去されている。

2番線から線路終端に向かい撮影。

同じく2番線から宇都宮方向を。
東武駅の開業が1929年。
以降、両者による競合が始まり、
国鉄側は「デラックス準急」などを
走らせ対抗したが、
所要時間、運賃で東武に敵わず、
勝負は決し、現在にいたる。

かつての3番ホームにレールはない。
古い空中写真を見ると貨物ヤードや
積み込み用ホームなどが確認できる。
日光線の貨物営業は1984年に終了。
残念ながら「荒涼」とした眺めだ。

宇都宮方面を1番線から撮影。
日光線は全線が単線である。

世界遺産の玄関駅の座は
東武に譲っているが、
120年の歴史を持つ当駅の存在感は
日光の観光業の「精神的支柱」。
観光のさいはぜひ当駅にも
立ち寄ってもらいたい。





2 件のコメント:

  1. 拙サイトの紹介、ありがとうございます m(_ _)m

    この形式で全ての駅を掲載していくのは
    御サイト以外では見たことがありません。
    実に「ユニーク」です。

    仰る通り、鉄道趣味は裾野も広いですが
    広いだけに、私みたいな「オタク」は
    ありきたりなことでは反応しません(笑)
    是非とも継続してくださいませ m(_ _)m


    JRは優等電車を自社の日光駅に入れず
    東武日光に入線させているところをみると
    自社路線を「放棄」しているようなものです。
    実にもったいないですよ、これ。
    日光線で運用する形式が
    観光を意識することなく
    「ロングシート」というのも
    この表れなのでしょうね。

    この路線が、仮に京急・阪急だったら
    決してこういうことはしないでしょうね・・・

    もはや「無条件降伏」しているような
    状態ですよね・・・


    今度、那須塩原へ探訪しようと
    思っているのですが、その日の宿は
    宇都宮まで戻って日光に行き
    周辺の旅館にしようと画策中です(笑)

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  2. 三等兵様

    書き込みありがとうございます。
    いままで、過疎ってる自分のブログにリンクを貼るのはおこがましいと思い、
    自分のリンクは貴サイトにあるにも関わらず今日まで来てしまいました。
    申し訳ありません。

    説明にもありますが、鉄道趣味のサイトはゴマンとありますので、星の数のうちの
    一部として気楽にやっています。戦跡のときは扱うサイトも少なかったので
    注目度もそれなりにあって、多少はプレッシャーがありましたから(笑)

    日光へは、やはり東武ですかね。
    自分で行くのも、誰かに勧めるのも、やはり東武特急でしょう。
    国鉄の民営化が20年早かったら、もっと違った状況になっていたかも
    しれません。まずロングシートを何とかしてほしいホントに!

    那須から日光ですか。楽しみですね。寒いので温泉が恋しいです。
    ぜひ楽しんできてください。


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