「死ぬまでに全駅」 駅索引

2017/10/24

シヌゼン各駅紹介(356) 1501-2000駅レビュー 第3位

#1915 池上(いけがみ)

・東京急行電鉄 池上線
 千鳥町|蓮沼
【区分】甲 【撮影日】2017/6/11
【所在地】東京都大田区
【開業】1922(大正11)年
【乗車人員(日)】16,942人

1501-2000駅レビュー 第3位

<選定理由>
「日蓮上人入滅の地に建立された
本門寺の最寄駅。
全面改修を間近に控えた、
最後の姿をこの目に焼き付ける。」

東京都大田区に所在する、東急池上線の駅。
まさかの東急の3,4位(笑) 
通算で3駅目の受賞。

日蓮入滅(死去)の場所に建立された
日蓮宗本門寺の最寄駅。

駅前の都道421号との交差点を入り、
アーチのある「本門寺通り」を進んで
約500mで山門にいたる。

Ikegami Honmon-ji precincts.jpg
またまたwikiから拝借。
本門寺境内のようす。
10月11~13日のお会式は
たくさんの老若男女でごった返す。
その最寄駅が当駅。
By ペン太 - 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, Link


駅全景。
1922年、前身の池上電気鉄道が
蒲田と当駅間に開業、
本門寺への参拝客の足となる。

駅前のバス発着場は
駅の規模にしては広い。
東急ほか京急、都営バスが乗り入れる。

駅舎はそのバス発着場に隣接して
北側にあり、改札もここ1ヶ所。

かなり古い駅舎だが、
開業時のものなのだろうか。
おそらく昭和に入ってからだろう。

そんな古い造りの当駅だが、
今年6月から
全面改修工事が行われている。
2020年完成予定。

新駅舎は
地上5階建てで商業施設も入り、
外観は本門寺のお膝元にふさわしく
和風、というか神殿風?

改札口。
一日の乗車人員は約1万6千人。
池上線単独駅では最多。
五反田、蒲田を含めても3位。

改札内コンコース。
コンクリ造りの駅舎とは別に
梁が木造の上屋がかかる。

構内の売店も雰囲気にあわせ
木目調。
ぎっしり商品が並んでいる。

ホームは2面2線の相対式。
構内踏切で連絡する。
東急の駅ではここだけ。

駅改修後はもちろん踏切は廃止。
駅の南側にも出入口ができる。
ラッシュ時やお会式の混雑時には
手動で駅員が操作するとのこと。

こちら五反田方面上り。
電車は3両編成なので
ホームもそれなりに短い。
というか、ホームが短いから
電車も短い、というのが正解。

上写真の逆構図。
ホーム柵は全線に設置されている。
細い木造の柱が渋い。

2番線を五反田方から駅舎方向。
当路線は住宅密集地にあり、
駅の拡張が困難なため、
ホームも短いまま。電車は3両編成。

なくなってしまうのが
あまりに惜しい木造の上屋の梁。
今年6月の取材。
工事中ならまずレビュー選定は
不可能だった。

かわって1番線は下り蒲田方面。
スロープは左の壁の裏側にある。
奥の自販機はお会式期間は撤去され
臨時改札となるらしい。

1番線を五反田方から駅舎方向。
短編成をカバーするため
電車は日中でも6分ヘッド、
ラッシュ時は最大14本/時で対応。

最後の姿。
乗降客も多く、今までいろいろと
不便もあっただろう。
駅は生まれ変わるが、
しかしこの風景を忘れない。

五反田方面を撮影。
次駅千鳥町までは
やや勾配がついている。

構内踏切から蒲田方向。
ほぼ直角に進路を変え次駅は蓮沼。
蓮沼を出るとまた90度進路を変え、
終着駅蒲田にいたる。

駅周辺の風景は様変わりしたが、
駅は100年近く前からそのまま。
都会の中にある駅ゆえ、ことさらに
そのコントラストは鮮明に濃淡を刻む。




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