2017/10/16

シヌゼン各駅紹介(354) 1501-2000駅レビュー 第5位

#1732 寸座(すんざ)

・天竜浜名湖鉄道 天竜浜名湖線
 西気賀|浜名湖佐久米
【区分】丁 【撮影日】2016/8/6
【所在地】浜松市北区
【開業】1955(昭和30)年
【乗車人員(日)】13人

1501-2000駅レビュー 第5位

<選定理由>
「奥浜名湖を見下ろす好ロケーション。
坂上田村麻呂も徳川家康も
しばし腰をおろして休み、
この絶景を楽しんだのだろう。」

静岡・浜松市北区にある、
天竜浜名湖鉄道の駅。

国道362号線が峠越えのため
上りにさしかかる。
その途中に駅入口がある。

その峠を寸座峠という。
徳川家康、一説には坂上田村麻呂が
兵を率いて当地にさしかかり、
ちょっと(一寸)座って休んだ、
というのが由来。と、書いてある。

1955年、西気賀~佐久米間に開業。
他駅から比べると遅めに設置された。
峠の途中にあり、
浜名湖の「引佐細江」の枝湾部が
一望できる絶好のロケーション。

複雑な形をした浜名湖は
ここ細江湖のほか
猪鼻湖、松見ヶ浦、庄内湖の
4つの枝湾がある。

湖へは一段下がった集落へ下りていく。
駅前のこの小道を進み、右に線路をくぐると
さらに坂道をくだり、集落へいたる。

湖に最も近接した駅は
次駅の浜名湖佐久米
しかし最も景色がいいのは断然当駅。
訪れた瞬間、レビューのトップ10入り
は約束されていた。

一日の乗車人員はわずかに13人。
当路線はもともとは国鉄二俣線。
1940年に全通。
この路線もまた戦時体制の一環で、
東海道本線が攻撃されたときの
保険的意味合いで敷設された。

ホームは単式1線。
掛川方から新所原方向。

待合室付近から駅名標、掛川方向。

待合室には木製の年季の入ったベンチが。
きれいに清掃され気持ちがいい。

もちろん特等席で浜名湖を眺望。
浜名湖鉄道といいながら
あまり湖岸付近は通らないし、
当駅以外は低地にあるため
見晴らしもあまりよくない。

新所原方ホーム端より待合室方向。
列車は日中1時間に1本。
政令指定都市を走る路線にしては淋しいが
まずまず利用できる範囲か。

掛川方ホーム端より掛川方向を見る。

逆に新所原方ホーム端より新所原方向。
奥の小山の裏には東名浜名湖SA。
ここもかなりの絶景で、
さすがの当駅も適わない。
場所によってその表情が
さまざま異なる浜名湖。
夏休みの予定に迷ったら、ぜひ。





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