2017/10/02

シヌゼン各駅紹介(349) 1501-2000駅レビュー 第10位

#1684 西武遊園地(せいぶゆうえんち)

・西武鉄道 多摩湖線
 武蔵大和
・西武鉄道 山口線
 |遊園地西
【区分】甲 【撮影日】2016/7/2
【所在地】東京都東村山市
【開業】1936(昭和11)年
【乗車人員(日)】1,443人
【駅名変遷】村山貯水池(1941)狭山公園前
(1951)多摩湖前(1979)

1501-2000駅レビュー 第10位

<選定理由>
斜面に設置された、
まるで秘密基地のような駅。
乗り換えてトンネルを抜けると
そこは楽しい遊園地。


東京都東村山市に所在。
西武鉄道多摩湖線の終着駅、
同山口線の起点駅。

当駅は斜面上に設置され、
南北の出入口に高低差がある。
こちら北口。
さらに階段を登ってゆくと
遊園地の正門前にいたる。

北出入口の改札。
一日の乗車人員は1,443人。
遊園地への階段を上がると
道路の下をくぐり、正門へ出るが、
この道路が東京・埼玉の県境。

北口改札を改札内から。
だから当駅はギリで東京都にある。
西武園線西武園駅も同様。

改札を抜け構内に入る。
右手に進むと
山口線の1面1線のホームがある。
遊園地敷地内からトンネルに入り、
その出口にホームが位置する。

半地下のようなホームをトンネル側から。
西武山口線は1950年の
「おとぎ線のおとぎ列車」がルーツ。
その後すぐ山口線となり、
1972年よりSLが運行され話題になった。
1984年にいったん運行を休止、
路線改修を経て翌年、案内軌条式の
新交通システムに生まれ変わった。

その際、以前は遊園地内発着だった同線の
「遊園地前」駅を廃し、路線を延長、
トンネルを設けて当駅まで延伸された。
ナントカ防衛軍の秘密基地の印象。
自分だけか(笑)
こんなイメージ。全然違うし(爆)

電車を降りると同面で
多摩湖線のホームへ。
スムーズに乗り換えが可能。

多摩湖線の終着駅。
1979年、山口線の起点
「西武遊園地」駅を「遊園地前」駅に改称、
当駅を「西武遊園地」駅とした。
それまでは「多摩湖」駅という
ジミな名称だった。

ホームは頭端式だが
こちらの1番線と2番線では
有効長が異なる。

左1番線、右が2番線。
電車はワンマンの4両編成。
以前は1時間に1本程度、
新宿からの直通急行が運行されていた。

2番線は駅舎付近に頭端部があり短い。
ちなみにだが、遊園地の正式名称は
「西武園ゆうえんち」で、
駅名は「園」をハショる(笑)

では最後に南出入口
(下のほう)に出てみよう。
跨線橋を渡る。

古びた駅舎は当駅が国分寺寄りから
現在地まで延伸した
1961年当時からのものだろう。

南側改札口のようす。
休日の日中、利用客なし。

南の跨線橋から遊園地方向を撮影。
駅周辺は住宅地で、マンションや
一戸建てがどんどん増えてきている。

国分寺方向を撮影。すぐに単線となる。
駅移転前はこの先の
狭山公園の正門付近に位置、
短い単式ホームの小駅だった。
右はその狭山公園と多摩湖、村山下ダム。
その昔、都民に人気の行楽スポットだった。

1941
X1-C3-173を加工)
上の大きな円付近が現在の駅の位置。
縦長の円が移転前の「多摩湖」駅。
開業時「村山貯水池」という駅名だったが、
1941年、防諜上好ましくないため
「狭山公園前」と改名し、戦後に
「多摩湖」駅となる。左が多摩湖と村山ダム。
横長の円は旧西武鉄道の村山貯水池駅。
現在の西武園線の前身、村山線である。
多摩湖線の前身、武蔵野鉄道と
狭山公園への利用客を奪い合っていた、
というのは戦前の話。





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