#1884 潮(うしお)駅 ・西日本旅客鉄道 三江線 沢谷|石見松原 |
【区分】戊II 【撮影日】2017/4/8 【所在地】島根県邑智郡美郷町 |
【開業】1975(昭和50)年 |
【乗車人員(日)】1人 【その他】2018.4.1廃止予定 |
1501-2000駅レビュー 第2位
<選定理由>
「満開の桜と、緑の水たゆたう
江の川のコントラストが見事な絶景駅。
来年春には消えてゆくこの美しい駅を
いつまでも忘れない」
島根県邑智郡美郷町に所在。 JR西日本・三江線の駅。 |
築堤上に単式1線のホーム、 そしてブロック積みの待合室。 駅の構造物自体は味気ないが、 それを補って余りある満開の桜。 |
全線にわたって桜の木が 春の装いを強力にアシスト。 当駅がその最たるものだろう。 |
ホームへは国道375号線から スロープを登る。 駅入口付近から三次方向。 |
逆に江津方向。 潮温泉では日帰り入浴もできる。 |
車の見える看板を左に入ると 「バカンスハウス」 コテージがあり、宿泊できる。 しかし統計では、一日の駅利用客は たったの1人。 |
階段を登るとホームへ出る。 右は待合室。 レビュー2位に輝く当駅のオシは ホームにあがってからわかる。 |
悠々と流れる江の川を見下ろす。 登録2,000駅の中では トップクラスの絶景。 |
そしてその絶景に 満開の桜が「華」を添える。 非電化なので架線もない。 しばし息を飲み立ち尽くす。 |
1975年、三江線最後の未通区間、 浜原~口羽間開通時に設置。 この区間は鉄建公団が後先考えず建設を進め、 巨大鉄橋や地上数十mの高架駅を作り 堂々開通させたが、当駅はいたってシンプル。 これも都合がよかったかもしれない。 |
待合室の中には座布団。 駅の歴史はまだ50年にも満たない。 |
同線の他駅同様、 神楽の演目を紹介する案内板がある。 当駅は「潮払い」。 舞台の清め、神々の降臨を願う。 |
すでに紹介済みだが、 三江線は全線が 2018年3月限りで廃止となる。 当然、当駅も営業を終了する。 |
廃止決定以降、鉄道マニアに限らず、 三江線を訪れるカメラマンは多い。 ひとりひとりの記録と記憶が いつまでも残り続けることを願う。 |
やがて消え行く。 余命宣告を受けた美少女に出会った気分。 何ともやりきれない想いが胸に去来する。 |
決まったことは仕方がない。 無理を押して ここまでやってきたのも知っている。 来年の春、お別れの日には この時のように桜は満開だろうか。 |
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