2017/10/04

シヌゼン各駅紹介(350) 1501-2000駅レビュー 第9位

#1939 北品川(きたしながわ)

・京浜急行電鉄 本線
 品川|新馬場
【区分】甲 【撮影日】2017/7/8
【所在地】東京都品川区
【開業】1904(明治37)年
【乗車人員(日)】4,433人
【駅名変遷】品川(1925)

1501-2000駅レビュー 第9位

<選定理由>
「品川駅の南にあるのに北品川。
都内京急線でいまや稀少の地上駅は
東海道品川宿の面影をかすかに残す。」


東京都品川区に所在。
京浜急行電鉄本線の駅。
東京23区内の駅の紹介はこれが初めて。

国道15号沿いにある小駅。
品川駅港南口の高層ビル群が間近に迫る。
しかし当駅周辺の旧品川宿にあたる地域は
昔ながらの雰囲気を辛うじて残している。

駅前の国道15号にかかる歩道橋から。
中央奥に品川プリンスが聳え立つ。
この先、新八ツ山橋でJRを越えると
山手通りと合流する。
右に見切れているのが当駅。

出入口、改札は国道15号側に1ヶ所。
一日の乗車人員は4,433人。
京急全72駅中、59位。都内では最少。

横浜方踏切から駅全景を撮影。
当駅は都内の京急本線で
ただひとつ残った地上駅。
都内全線だと
空港線穴守稲荷駅のふたつとなる。

改札内から出入口を撮影。
隣のタバコ屋とを隔てる
ブロック塀がイカす(笑)

改札を抜けると二手に分かれ
階段がある。
向かいの階段は1番線と連絡する
跨線橋の脇に出る。
こちらは2番線直結でスロープつき。

逆側から。奥にトイレ。
繰り返すが、ブロック塀がイカす。
エアコンの室外機も(笑)。

ホームは2面2線の相対式。
大きくカーブを描く。
後述するが、駅の位置は
過去2回移動している。
こちら1番線羽田・横浜方面下り。

同じく1番線。
1904年、
京浜電気鉄道の起点駅として開業。
場所は現在地よりも
八ツ山橋に近接していた。
開業時の駅名は堂々「品川」。
品川にあるのだから当然である。

かわって2番線は上り品川方面。
横浜方ホーム端より品川方向。
そこそこ有名な話だが、現在の品川駅は
品川区ではなく、港区にある。

2番線品川方から横浜方向を撮影。
品川駅の南にあるのになぜか「北品川」、
というのもテツの薀蓄(うんちく)の
筆頭に挙げられるネタのひとつ。

2番線脇には
保線車両を留置する側線がある。

2番線ホーム端近くから品川方向。
踏切の先には八ツ山橋があり、
JRを越えて港区に入り、品川駅へいたる。

八ツ山の鉄橋を渡ってきた
都営地下鉄の車両とすれ違う。
大きくカーブする地点は
鉄道写真の名スポットだ。

上写真の場所から当駅方向。
この踏切を左に進むと、かつての
東海道五十三次の第一宿・品川宿へと入る。
この地点は品川宿江戸口と呼ばれ、
品川宿の北端となる。
当駅が「北品川」と名づけられた理由が
ここにある。

2番線ホーム端から横浜方向。
踏切を渡るとすぐに高架となり、
再び地上に降りてくるのは
神奈川県に入った八丁畷駅付近となる。
いずれこの付近も高架となり、
品川駅は地下化されるという計画もある。

1947
USA-M698-44を加工)
紫点線が大雑把だが現在の路線となる。
ピンク点線はこの当時のルートで、
国道15号との併用軌道線だった。
赤枠が当時の駅の位置で、
ホームが直線に近いのがわかる。
場所は2代目で、開業当初は
中央上の八ツ山橋のたもとにあったとのこと。
緑色の帯がのちに新八ツ山橋が架かる場所で、
1963年まで下る。
当駅付近が現在のルート、駅位置となったのは
1956年より。





2 件のコメント:

三等兵 さんのコメント...

おっ、北品川が9位ですかっ!

品川駅から南へ下って最初の駅が
北品川って面白いですよねっ(笑)

八ツ山の鉄橋周辺は、
有名な写真スポットですが
やっぱり12両編成がクネクネする
姿は圧巻ですよね~★

個人的には旧600の12両編成の
シーンが感動しますっ!

今や600が消え、700が消え、
そして1000が消え、ついに
800・2000までもが消えそうです(涙)

あの頃の京急は本当に良かった!

slycrow96 さんのコメント...

三等兵様

いつもコメントありがとうございます。
昔の京急駅はみんなこんなだったなあ、と思いながら
記事を書いていました。
高架駅に改修する駅が多くなって、まあそれもいいんですが、
やはり「味」がしないな、と。
「がんばれ」の意味もこめて9位としました。

600の12連は見たことはなかったですね!
画像をググってみます。

ありがとうございました。