#1022 東日本旅客鉄道 上越線 土合(どあい)駅 湯檜曽|土樽 |
【所在地】群馬県利根郡みなかみ町 |
【開業】1936(昭和11)年 |
【乗車人員(日)】20人 |
1001-1500駅レビュー 第2位
<選定理由> 「地下70mのトンネル内にホームがあり、 462段の階段を登りきらないと 駅から出ることができない、 マニア以外の方にもオススメ度 トップクラスに位置する駅。」 |
群馬県みなかみ町にある上越線の駅。
次駅土樽はもう新潟県。 |
乗ってきた下り電車がホームを去っていく。
地下鉄ではない。当駅の下りホームは トンネル内にある。 |
全長13.5kmの長大トンネル、
新清水トンネルは1967年開業で この下りホームも同時に使用開始。 下り専用で、それ以前は1931年開通の 清水トンネルを上下線が使用していた。 |
かつては待避線があったが、
現在は単式ホームになっている。 待合室とトイレがある。 |
70mの地下にあり、上りホームとの
高低差は81mとのこと。後述するが、 上りホームは普通に地上にある。 改札、駅舎も地上。 ということは・・・。 |
さーーーーーあ登ってもらいましょうかぁ!
と、ばかりに目の前に現れるこの階段。 長さ338m、462段の階段を上がらねば この駅から出ることはできない。 |
谷川岳などへ向かうハイカーには
いい足慣らしになるかもしれないが・・・。 ちなみに右手すりの向こう側には エスカレーターを作る準備がされていたが、 一日20数人しか利用しない駅に そんなもん設置できるはずもない。 |
462段を登りきり、やっと陽の目を見る。
シェードのかかった通路を渡る。 |
ここからさらに通路を150mほど歩く。
「がんばってください」ってさ(笑)。 |
改札へはまだまだ歩く。
冬は雪深い場所なので、 通路が覆われているのはいい。 |
やっと改札前へ出てくる。
当駅は無人駅だが、 駅員が配置されていた頃は、 列車の発車10分前に改札が打ち切られた。 ホーム到達まで時間がかかるから。 時刻表の欄外にも注意書きがあった。 |
改札内のようす。
ラッチにガラス窓の扉があるが、 これは駅舎内に冷気が入らないように 改札時以外は閉じられるしくみ。 |
続いて上りホームへ出てみる。
青空が眩しい。 上下線でとても同じ駅とは思えない。 |
ホームは1面1線。
かつて写真左にも線路があり、 列車の待避に使用されたが、 現在は撤去され、柵が立っている。 川端康成「雪国」の冒頭、 「国境の長いトンネル」、清水トンネルはこの先。 |
上野方面に向かって撮影。
さきにも触れたが、かつては上下線が このホームを使用していた。 清水トンネルが手狭になったため、 新清水トンネルを作って複線化した。 |
改札を出る。
左の扉の向こうにも待合室があり、 駅舎内は広い。 |
近年、登山ブームと言われるが、かつては
レジャー=登山、ハイキングであり、 この駅も夜明け前からハイカーで ごったがえすほど賑わった頃もあった。 |
駅舎全景。
ロッジ風の三角屋根が特徴。 関東の駅百選の認定駅。 |
秘境駅ランキング127位とのこと。
国道129号と隣接しており、 水上駅と谷川岳ロープウェイを結ぶ バスも1時間に1本やってくる。 |
国道に出てみると、
先ほど渡ったシェード付きの通路が見える。 国道と川を跨いでいる。 ちなみに国道はこの先を進んでも 新潟側に抜けることはできない。 それほど上越国境は難所なのである。 |
湯檜曽川の河原に降りてみる。
この清冽な川の流れがじつは 一番印象に残っている。 暑かったもんで。 |
靴を脱ぎ、
しばし水に足をつけて涼を取る。 登山客の足は遠のいたが、 現在は当駅見たさに訪れる利用客が 増えてきているという。 鉄道ファンにはおなじみの当駅。 ファンならずとも楽しめること請け合い、 絶対に保証できる。 ぜひ訪れて頂き、駅巡りの魅力を 少しでも理解いただけると嬉しい。 |
撮影日:2014/9/10
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